オフィス移転を機にIP-PBX化、統合配線化、
セキュリティ向上を一挙に
総合ディストリビューターのネットワールドは、事業拡大に伴い2011年12月にオフィス移転、これを機に、社内内線電話もIP化を実施し、TEL/Dataの統合配線を実現した。年末という繁忙期でのオフィス移転だったが、わずか1日の設置・設定作業で施設を完了させ、全社員での利用を開始した。
SubGateの導入・活用方法
ネットワールドは、2010年よりハンドリームネットのSubGateを販売開始。このときに、社内のLAN で使用していたL2 スイッチを、全面的にハンドリームネット社のSubGateに既にリプレース済みだった。そのためその有効性はセキュリティ面からも、ネットワークループ対策としても、実感済みだった。
今回導入したのは、 48ポートのSG2048GPoE、12台。48ポート全てにIP電話機を接続しPoEによる電源供給を実施、合わせてIP電話機よりEtherケーブルを取得する事で約700端末(IP電話機・PC)の統合配線化を行った。
※ハンドリームネット株式会社は2020年1月より株式会社サブゲートに社名変更しました。
- 導入ポイント
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- 48ポート、Gigabit Ether、PoEを使い電話機に電源供給
- IP-PBX NEC Univerge SV8300にTEL約350台を収容。
- 電話機よりPC分のEthernetを分配
- 約700端末(IP電話機・PC)をSubGateで結線
導入の効果
IP電話機・PC端末の統合配線化により、オフィス配線の煩雑さがなくなり、非常に管理しやすいシンプルな配線を実現した。 また合わせて、このところ頻発するサイバー攻撃など新たな攻撃手法への一対策としても、SubGateは有益である。ファイアウォール、IDS、IPS、UTM、アクセス制限、スパムメール対策、アンチウイルス対策など、数多くの対策を行っていても、ゼロデイ攻撃や標的型攻撃といった最近の巧妙化した攻撃は、社内LANへの侵入を完全に押さえる事は難しい。たとえ、外部から侵入されても、社内での被害の拡大を防ぎ、他社サーバを攻撃するなど、加害者化しないことを重点にした出口対策を、SubGateで実現した。
さらに、不審なトラフィックのアラートなどによりネットワークの見える化は向上した。無償の統合ネットワーク管理ソフト(Visual Node Manager)では、SubGateを一括管理。 GUIからの管理も可能で、どのPCからどのように有害トラフィックが発生しているのか、種類、発生元などをスイッチ本体のグラフィカルな画面で見ることができ、管理しやすいため、管理者の負荷も軽減され、地方拠点で発生したループ事故も瞬時に発見・対策を実施することができる。
将来にむけて
今後、 IP-PBX化により音声とデータの融合を進め、Unified Communicationによる会議システムなどでもインフラとしても利用したい。